昨年と比べて降雪が平年よりも少なく、そして3月の気温も高く、平年よりも1か月以上早く暖かい春が到来しました。
今年は選挙と郵便の土曜日配達ならびに即日配達廃止の影響により、札幌市では狂犬病予防注射のお知らせ(封書)の到着がいつもより遅くなりました。その他の各市町村にはもう既に届いている事と思います。
毎年の事ですが、当院は札幌市小動物獣医師会は数年前に退会している影響で、封書の中にある狂犬病予防接種が受けられる病院リストには記載がありません。ただリストに載っていないだけで狂犬病予防接種の実施は普通に受けることができます。
予防接種でのご来院時にフィラリア予防やマダニ予防などの外部寄生虫への予防薬処方も行うことも可能です。また、ご希望があればフィラリア予防で採血をしての抗原検査が必要となりますが、それと併せて生化学検査(肝臓や腎臓、血糖値等の検査)の実施も可能です。
本年度の狂犬病予防注射接種もすでに可能となっておりますので、早めのご予約をお願いします。
注射料¥2690+注射打済票交付手数料¥700 = ¥3390 です。
札幌市以外にお住いの方には注射料¥2690のみとなります。
初めての接種する場合は、登録手数料¥3200が加算されますので、合計¥6590 です。
以下、毎年ほぼ同じ内容ですが、狂犬病予防注射に関するお知らせです。
狂犬病は人獣共通感染症であることから、生後90日齢以上の犬を飼われる方は年1回の予防接種の義務が発生致します。(狂犬病予防法)
ただし、各自治体に登録をしてないと狂犬病予防注射のお知らせは届きません。ですので、まだ登録をしていない場合は、札幌市であれば各区の担当課、または市内の病院にて登録を行うことが可能です。
予防注射の実施期間は、4月~6月末までとなっておりますが、あくまで集計上の問題ですので、それ以降でも接種は可能です。行政からはその期間に接種するように指示が来ていますが…。実施期間内に打たれている場合は、昨年と同じ時期で宜しいと思われます。
狂犬病予防注射は、飼主様から費用を一時お預かりして代行納入する行政管轄業務のためクレジットカードでのお支払いは出来ませんので、ご注意願います。
狂犬病予防接種時の注意点をいくつか載せますので、ご一読願います。
①狂犬病と混合ワクチンの同時接種はできません。
狂犬病と混合ワクチンの同時接種でも抗体価はあがるようなのですが、アレルギーを起こしてしまった際に、どちらで反応してのかがわからない為、別々に接種することを強く推奨します。
②体調が悪く、病気の治療中の場合は接種できません。回復するまで延期になります。
③混合ワクチン(生ワクチン)を接種している場合、4週間以上離さないと狂犬病のワクチンは接種できません。狂犬病ワクチンを打ったあと、1週間以上離していただければ混合ワクチンの接種は可能です。
④過去に狂犬病ワクチンにてアレルギーを起こしたことがある場合は避けた方がよいです。また、過去にアナフィラキシーショックを起こした場合は接種できません。
⑤過去にてんかん発作(1年以内)を起こしている場合は、慎重投与になりますので必ず申告して下さい。
⑥自己免疫性疾患治療の為に免疫抑制剤の投薬を行っている場合は、接種をお勧めしておりません。
当院は、狂犬病予防注射も予約制になっておりますので、事前にご予約をお願い致します。
予約外での接種も可能ですが、診察の合間に行う形になりますので待ち時間が発生いたします。4月~6月は診察時間に余裕がない場合が多々ありますので、その際は別の時間帯、または後日に予約を入れていただく形を取らさせていただきております。
何度もアナウンスしておりますが、札幌市からの委託業務先である札幌小動物獣医師会に当院は所属しておりません。その為、病院窓口での狂犬病予防注射の注射済票や鑑札票の即時発行が行えません。
予防注射は、平常通り接種可能です。
委任状に署名をいただく必要がありますので、狂犬病予防注射を接種する前の身体検査時に書類をお渡ししますので、ご記入をお願いします。後日、動物管理センターにて登録手続きの代行を行い、発行された注射済票を次回来院時の際に直接お渡し、または郵送いたします。
手続きまでに2〜3週間ほどかかりますので、会計時に予防注射証明書を発行しお渡し致します。
診察の際に、次回来院時に受け渡しをするか、郵送するかの確認をしますので、宜しくお願いします。
尚、12月以降は登録代行を行っておりませんので、飼主様が直接、各市町村の窓口にて手続きを行ってもらってください。また、証明書に実施日時と動物病院名・獣医師名が記載されておりますので、証明書は処分せず、そのまま保管してください。
後日、登録代行した再に返却された用紙には鑑札または注票番号のみが記載されます。併せて証明書となります。
ご協力の程、宜しくお願い致します。