非常に気になる記事を発見しました。

読んでみるとかなり面白いことが書いてあったので紹介いたします。

東京大学の広報誌である淡青に興味深い内容が書いてありました。

下にリンクを貼りますので、興味がある方は一読してみてください。

腎臓の働きを改善する遺伝子「AIM」でネコの寿命が2倍に!? | 広報誌「淡青」37号より

以前に「猫の新しい腎臓病の薬ラプロス」についてブログで書きましたが、これは腎臓の血流を増やし、炎症を抑えることで腎臓病の進行を抑える効果が猫で示されたものでした。

薬剤コストと錠剤の大きさ等諸問題も多く、薦めてみたものの長期的に継続していただける方が少なく、結局のところ、投薬のし易さからアンジオテンシンII受容体阻害薬であるテルミサルタンと抗炎症脂質(PCSO-524)の組合せがコストパフォーマンスが良く、腎臓以外も含めた臨床症状の改善という意味合いではラプロスよりも勝っている感じでした。

この研究では、猫の遺伝子「AIM」が腎臓の衰えを改善することが判明し、これにより猫の寿命を飛躍的に「長寿」にできるかもしれないという薬の研究開発を行っているというお話です。2019年頃から猫への臨床実験が開始され、早ければ2022年までに商品化したいのこと。

従来薬であるACEIは尿中タンパクを軽減することで尿細管保護を目的としていましたが、別のアプローチにて尿細管壊死に対する新しい治療方法(分子標的薬?)が選択できる日が近い将来にやってくるかもしれません。

是非とも実用化してもらいたいものです。