2日間にわたる降雪で本格的な冬のおとずれを感じました。
そんな雪降る中、札幌市動物管理センターの方が当院の施設調査に来られました。
別に何か悪いことをしたわけではなく、申請を出していた動物取扱業「保管」の立入検査があったのです。
動物取扱業とは何でしょうか?
管轄をしている「環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室」から言葉をかりますと・・・
2005年に「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正が行われ、2006年6月1日に施行されました。
動物取扱業を営む者(販売、保管、貸出し、訓練、展示)は、事業所・業種ごとに都道府県知事または政令市の長の登録を受けなければなりません。また、動物の管理の方法や飼養施設の規模や構造などの基準を守ることが義務づけられています。動物取扱業者は命あるものである動物を扱うプロとして、より適正な取り扱いが求められます。
以前は「届出制」であったこの制度は、動物取扱業のより一層の適正化を図るために、業を始めるに当たっての立入検査や業の改善命令や取消を効果的に行うことができる「登録制」に変わりました。
要は、悪質業者の摘発・排除をしやすくするための法律の改正ですね。
動物病院は病院施設開設届というものを出すだけで開業できるのですが、トリミングやホテル等で動物を預かり管理することを業とする場合は動物取扱業「保管」の申請をしなくてはなりません。
ということは、ACフロンティアでもトリミングとホテルを行うのでしょうか?
そのとおりです。
今回、この登録申請を出したのはトリミングを病院業務の一環として行っていく事にしたからなのです。
トリミングについては、薬浴や身体を清潔に保つことで皮膚病の予防や治療に役立ちますので開院当初から行うつもりだったのですが、肝心のトリマーさんが全く見つかりませんでした。
今回、まだトリミング経験は浅いのですが、お手伝いしてくれる方が見つかりましたので申請を出しました。
「保管」業務なのでトリミングのほか、ペットホテルも行うことができるようになりました。
しかしながら、本施設は動物病院であり治療が優先になります。入院ケージにも限りがありますので、ホテルに割り当てるケージには当然ながら制限がかかります。
ですので、基本方針としてGWやお盆、年末年始はホテルを行えない可能性があります。
ペットホテルの需要が高まる時期なのにどうしてホテルが行えない可能性があるのでしょうか?
それはGWやお盆、年末年始は周辺の動物病院も休診になることが多く、地域の動物医療に空白地帯ができてしまうからです。つまり、万が一のことを考えて入院ケージを多く空けておく必要性があり、かつ、スタッフを治療や看護に集中させる必要があります。
ですので、トリミングは病院の業務として積極的に行っていきますが、ペットホテルについては制限がある状態でのスタートになると思います。
詳細は、後日にホームページや院内掲示にてお知らせいたします。