日中は毎日蒸し暑い日が続いております。雨が多いので北海道も梅雨でしょうか?

関東程の気温や湿度はありませんが、身体が北海道の気候にすっかりなれてしまい、少し湿度が高いだけで嫌悪感を感じてしまう今日この頃でした。

そして、夏は四季の中でも皮膚のトラブルが非常に多くなる時期です。人も汗疹ができたりしますしね。

今回は、そんな皮膚トラブルの中で、比較的多くみられる膿皮症についてです。

膿皮症とは、ブトウ球菌などの表皮細菌が皮膚に感染しておこる化膿性病変のことです。初期の頃は、皮膚に赤い湿疹(毛包炎)が1か所または数か所にできます。炎症が起こっているため、痒みも生じます。進行すると膿がドーム状に膨らみ、やがて破裂して、クレーターのような様相を呈します。そして、弾けた膿は乾燥して痂皮になり、最終周辺の毛を巻き込んでやがて脱毛が起きます。

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この病気は夏季に多く見られ、脇や内股、下腹部、雛壁(しわ)部などに発生することが多いです。不衛生な環境であったり、栄養が不足し皮膚の代謝が弱っている場合、何らかの理由で免疫力が低くなっている場合などは、細菌に対する抵抗力が弱くなっている為、より発症しやすくなります。

治療はいたってシンプルです。

まずは皮膚の検査を行い、細菌や好中球(白血球)の有無を確認いたします。膿が黄色く、球状の細菌がたくさん認められる場合は、ブドウ球菌です。

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細菌感染症ですので、抗生物質の投与や薬用シャンプーで洗浄することで細菌を殺菌します。治療期間は、皮膚の状態や感染症の程度に異なりますが、一般的には3週間の抗生剤の投薬が必要となります。しかしながら、なかなか3週間薬を飲ませるのは大変なので、大抵の場合は1~2週間ほどの投薬で終了となる場合が多いのが現実ではあります。

原因が細菌感染による原発疾患であれば殆どの場合、数日~数週間で改善が認められます。何らかの原因があって続発的に起きた場合は、その原因を治療しなければ改善しない、またはすぐに再発することになります。

日ごろからのお手入れをご自宅でされている方もいらっしゃると思いますが、その際の注意点としては人も同じですが、シャンプー後はよく濯いで、しっかりと乾かしてください。

生乾きで自然乾燥させている場合は、後に皮膚感染症を起こす危険性があります。

また、薬用シャンプーとひと括りに云っても症状に適したシャンプーが必要となります。薬効成分や濃度の違いにより全く効果を示さない場合もありますので、しっかりと確認してから使用してください。