今朝は平年よりも1日、昨年よりも6日早い初雪がみられましたね。
朝、起きた時は雪ではなかったのですが、出勤時には吹雪いていたので、びっくりしました。
さて、本日は画像診断装置についてのお話です。
画像診断装置の代表的なものとして、レントゲンや超音波診断装置(エコー)、内視鏡、CTやMRIなどがあります。
今回は、当院にあるものだけをご紹介していきます。
左側は超音波診断装置(エコー)です。わかりやすい使い方としては妊娠しているときに胎児の動きを確認したりする機器です。
このエコーを用いて痛みを伴わず(軽く押しつけるので、すこし嫌がりますが…)に腹部や心臓などの動きや形、大きさを調べていきます。
高性能なエコーはでかいことが多いのですが、このエコーは高性能なのにコンパクトな作りとなってまして、非常に使い勝手がよいです。
機械はコンパクトで高性能ですが、最近の私は、ぽにょ….(以下、略
とにかく、このエコーに負けないように頑張ります。
右側はレントゲン発生装置です。人のレントゲン撮影と違い、私たちが防護服を着て患者(犬や猫など)をおさえてポジションを決めてから撮影します。
横向けはそれほどでもありませんが、仰向けの姿勢は動物たちにとっては一番嫌がるので、実は大変なのです。
基本的に撮影するときには麻酔をかけません。暴れてしまいどうしても沈静をかけないと撮影ができない場合もありますが、殆どの場合、特別な撮影をするとき以外はかけません。
そして、これはCR(computed radiography)といって、X線画像をディジタル化する装置です。
決して、パチンコではありません。
以前は、撮影したフィルムを暗室で自動現像機に入れて、現像されるまで数分間待つというのが当たり前でした。
数年前は非常に高額であったCRですが、値段も下がってきて多くの動物病院に導入されるまでになりました。
最大の利点は、フィルムレスと現像にかかる時間が短いということでしょうか。現像に1分もかかりません。
そして、フィルムレスになることで収納保管場所も必要なくなりますし、現像液の廃液もでませんので環境にも身体にも優しくなります。現像液の臭いは結構、きついです。
また、デジタル化することで画像の拡大や縮小、異常部位のマーキングなど様々な加工ができるので小さいレントゲン写真を近づいて眼を凝らしてみる必要がなくなりますし、遠方にいる画像診断専門医に写真を電子メールで送って診断してもらうなんてことも簡単にできてしまいます。
フィルムにはフィルムの良さがありますが、これから先はCRを導入する病院が増えていくと思われます。
そして、それらのデジタル処理された画像や動画を管理するソフトウェアとしてOsiriXというものがあります。
これは、医療機器から出力されたDICOMというデータをいろいろ処理できるソフトなのです。
非常に便利で優れたソフトウェアなのですが、言葉で説明するのが難しいのであえて割愛します。
ちなみに、設定してくれた業者の人の話では、画像診断システムとして実際に診療現場で導入している動物病院は、道内では当院が最初とのことでした。
これらの医療機械に負けによう、私も日々精進してまいりたいと思います。