開院前に行った2日間の内覧会は、とてもたくさんの方に御越しいただき大盛況のうちに幕を下ろしました。
普段はなかなか見ることができない病院内部を見ることができたと、とても喜んでおられました。
しかしながら、内覧会に来られなかった方にも病院の内部を見て知っていただこうと思いまして、病院施設をこの場を使って紹介していきます。
こちらは検査室です。
診察室・処置室に隣接しているので、採取したサンプルを院内で速やかに検査することができます。
しかし、すべての検査を院内で行うことは残念ながらできません。
院内で行うことができる検査内容は、血球検査、血液化学検査、便検査、尿検査、皮膚・細胞診検査などです。
それ以外の院内では測定できないホルモンなどの特殊検査や、判断が難しい内容の検査に関しては各専門機関にサンプルを送り検査・診断してもらうことになります。
左側は全自動血球計算器で、赤血球数・ヘモグロビン濃度・白血球数・血小板数などを測定します。
右側は生化学自動分析装置で、血液成分を調べることで肝数値や腎数値、血糖値などを調べます。
これらの検査機器を用いることで、身体検査では見えてこない内臓の状態を知ることができます。
しかしながら、血液検査だけでは全ての状態を把握することはできません。
より精度を上げるためには、尿検査が必要になります。
血液検査は、あくまで現時点での異常の有無を把握する検査です。
例えば、腎臓の数値に異常がなくても、血液検査上では異常がまだ認められていないだけで、実は尿検査をするとすでに異常を示す徴候が認められているといった事がでてきたりします。
ですので、健康診断の際は、血液検査だけではなく尿検査も合わせて行う必要があります。
当院の健康診断プランの全てに尿検査が入っているのは、そういった理由があるからなのです。
次回は画像診断装置のご紹介をしたいと思います。