今回は、病院の「待合室」をクローズアップしたいと思います。
すでにご来院された皆様はよくご存じだと思いますが、当院の待合室には病院らしさが全くありません。
むしろ、美容院(美容室)です。
先日も、美容室と間違えて来られた方がいました。看板が高い所にあるので仕方がありません。
なぜこのような建物になったのか?
それは設計前に「病院の外観は解放的で、待合室はできる限り広く」と設計士さんにお願いしたからです。
待合室は、飼主様が病院に来院してから帰るまでの時間の中でもっとも長く滞在される場所です。
その為、そこが閉鎖的で圧迫感のある空間というものは精神衛生上よろしくありません。
短時間であればそれも我慢できますが、30分以上その空間にいるとちょっと滅入ってしまいます。
ですので、当院はより快適に院内での時間を過ごしてほしいという思いから、サロンのような広い待合室を設け、動物も飼い主様もゆったりとリラックスできる空間作りを心がけています。
建物の南東側は全面ガラス張りなので、日中は日差しがよく入り、明るく、冬でも室内は温室のように暖かくなります。
日差しが強いときは、むしろ暑くて大変ですが….。
開院当初はロールカーテンが間に合わず、日差しの強い中でお待ちいただいた皆様には申し訳ありませんでした。
ちなみに、当院の待合室は夜になってこそ真の姿をあらわします。
なんということでしょう!
院長室という名の「こもり部屋」を代償に広々とした空間が匠の手によって実現されました!
・・・・・。
今後は、この待合室を使って飼主様向けのセミナー等を開催していく予定ですので、お楽しみに!