先日、臨時休診をいただき、6/1~3迄の間、AOVETセミナーへ参加してきました。

AO (Arbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen) とは、1958 年にスイスの13 名の外科医によって創設された骨折治療に関する研究グループのことで、約50 年の時を経て、国際的、外科的、そして、科学的な研究財団(Foundation) へ発展し、世界 12,000人以上の外科医・看護師・獣医師が所属する世界有数の学術的組織となり、外傷及び骨接合法における”Global Standard”と呼ばれるほどにまで発展しました。

AOVET は、2007年にAOTrauma(外傷)、AOSpine(脊椎)、AOCMF(顎顔面)と並び、AO Foundation のSpecialty の1 つとして承認され、より高度で専門的な外傷治療を目指す獣医師に臨床・教育・交流の場を提供している組織です。

そのAOVET主催の獣医整形外科講習会が繁忙期である6月頃に毎年開催されます。今年、10周年だったようです。

今回は、それのSmall Animal Principles Courseに参加してきました。所謂、入門編のようなものですが、そのレベルは高いです。事前に一定レベルの知識があったので、大丈夫でしたが予備知識がないと厳しかったかもしれません。

aovet2017

このコースは毎年開催されるのですが、昨年は時間の都合がつかず参加できませんでした。本年、やっと参加できるようになりました。

来年開催予定の、Small Animal Advances Course(隔年で開催)にも参加予定です。

今回の講習会に参加して、過去のセミナーや実技講習会などでクリアになっていなかった様々な問題点が、やっと解決できたので非常に良かったです。2日間の臨時休診をいただきましたが、その分、皆様には質の高い診療行為として還元できると思います。

ただし、整形外科は設備投資にかなり高額な費用がかかるため、まずは技術の取得と出来ることからコツコツ(整形外科だけに)と開始していきたいと思います。

皆様には、セミナーへ参加するにあたり、臨時休診にてご迷惑をお掛けいたしますが、新しい技術の習得や情報のupdateをしていく必要性がありますので、ご理解・ご協力の程を宜しくお願い致します。

追伸:

先日(6/9)、診察中に急に立ちくらみを起こして、思いっきり壁の角に顔を強打し左眉裂傷・出血を起こしてしまいました。現在、お岩さんのような顔になっております。見かけても怖がらないで下さい。